エリア別マンション売却
幡ヶ谷のマンション売却相場と、幡ヶ谷二丁目で進む街づくり
幡ヶ谷二丁目では2026年8月、約1.2haを対象とする土地区画整理事業が認可されました。
対象には旧工場跡地だけでなく、隣接する公園や周辺道路も含まれています。住宅整備とあわせて、歩行者の通り道や防災機能も見直す計画です。
渋谷区全体の中古マンション価格を長期で確認したあと、幡ヶ谷二丁目で進んでいる事業と、その前を通る水道道路の成り立ちを見ていきます。
渋谷区の中古マンション価格を長期で見る
ここで掲載するのは、渋谷区全体の中古マンション成約㎡単価です。
幡ヶ谷駅周辺だけの価格推移ではありません。
2002年度は67.06万円/㎡、2007年度には93.20万円/㎡まで上昇しました。その後は下がり、2011年度には74.10万円/㎡となっています。2025年度は220.47万円/㎡です。
長期では高い水準まで上がっていますが、途中には下落した時期もあります。
この推移だけで、この先も同じペースで上昇する、あるいは現在がピークだと判断することはできません。
年度ごとに成約した物件の築年や広さ、立地も異なります。渋谷区平均の上昇率を、幡ヶ谷の個別マンションへそのまま当てはめることもできません。
- 2002年度:67.06万円/㎡
- 2003年度:65.99万円/㎡
- 2004年度:69.13万円/㎡
- 2005年度:71.68万円/㎡
- 2006年度:75.66万円/㎡
- 2007年度:93.20万円/㎡
- 2008年度:84.00万円/㎡
- 2009年度:79.25万円/㎡
- 2010年度:80.96万円/㎡
- 2011年度:74.10万円/㎡
- 2012年度:74.19万円/㎡
- 2013年度:78.44万円/㎡
- 2014年度:93.49万円/㎡
- 2015年度:97.27万円/㎡
- 2016年度:102.22万円/㎡
- 2017年度:104.30万円/㎡
- 2018年度:107.58万円/㎡
- 2019年度:112.62万円/㎡
- 2020年度:119.09万円/㎡
- 2021年度:137.09万円/㎡
- 2022年度:153.67万円/㎡
- 2023年度:163.52万円/㎡
- 2024年度:187.48万円/㎡
- 2025年度:220.47万円/㎡
出典:公益財団法人東日本不動産流通機構「中古マンションの区市町村別成約状況」。幡ヶ谷駅周辺だけではなく、渋谷区全体の中古マンション成約データです。年度ごとに成約した物件の条件も異なります。
幡ヶ谷二丁目では、旧工場跡地と公園・道路をまとめて整える計画が進んでいます
対象地は幡ヶ谷二丁目の水道道路沿いです。
以前はオリンパスの工場があり、2011年5月から解体が始まりました。その後は大規模な駐車場として使われ、2022年4月に三井不動産レジデンシャルが土地を取得しています。
2026年8月7日、幡ヶ谷二丁目地区土地区画整理事業の施行が認可されました。
施行面積は約1.2ha。施行期間は2030年3月31日までの予定です。
計画には住宅用地だけでなく、隣接する七号通り公園や周辺道路も含まれています。
公園の再配置、南北に通り抜けられる歩行動線、道路の一部を4mから6mへ広げる案などが示されています。
七号通り公園は、隣接する幡ヶ谷ひだまり公園との連携も検討されています。災害時に活動できるスペースを確保し、必要に応じて道路と一体で使える空間とする考え方も示されています。
公園や道路の具体的な整備内容は、2026年8月時点では今後変更される可能性があります。
一方、長く工場跡地や駐車場として使われてきたまとまった土地を住宅へ転換し、公園や歩行経路もあわせて整える事業が認可されたことは確認できます。
幡ヶ谷二丁目では、住宅が増えるだけでなく、周辺の公共空間を含めた土地の使われ方が変わり始めています。
- オリンパス工場
- 工場解体
その後は大規模な駐車場として利用 - 三井不動産レジデンシャルが用地取得
- 約1.2haの土地区画整理事業を認可
- 住宅
+ 七号通り公園再整備
+ 周辺道路
+ 南北歩行動線
+ 防災機能
公園・道路等の具体的な整備内容は今後変更される可能性があります。2026年8月時点の公表資料をもとに整理しています。
水道道路は、かつて淀橋浄水場へ水を送るための水路でした
幡ヶ谷二丁目の事業地は、水道道路に面しています。
水道道路の場所には、明治時代に玉川上水新水路が造られました。
1890年代、現在の杉並区和泉付近から笹塚・幡ヶ谷・本町を通り、淀橋浄水場へ水を送るための新しい水路が整備されています。
1937年に甲州街道の地下へ新しい導水路が完成すると、新水路は役目を終えました。その跡地の一部が道路となり、現在の「水道道路」という呼び方につながっています。
渋谷区は2024年、水道道路沿いの笹塚・幡ヶ谷・本町などを対象に、「水道道路沿道エリアまちづくりビジョン」を策定しました。
かつて水路だった土地が道路となり、その沿道で現在も街づくりが続いています。
幡ヶ谷二丁目の土地区画整理事業も、その水道道路沿いで進んでいます。
マンションの売却を考え始めたら
渋谷区全体の中古マンション成約㎡単価は、長期で見ると高い水準まで上がっています。
一方、幡ヶ谷二丁目では、旧工場跡地の住宅への転換と、公園・道路を含む街づくりが始まっています。
こうした地域の変化と、個別マンションの売却価格は分けて考える必要があります。
自宅の価格を確認するときは、築年、広さ、駅距離、建物条件、住戸条件、その時点の販売状況などもあわせて見ていきます。
まだ売却すると決めていない段階なら、査定価格や売出価格、媒介契約など、気になるテーマから確認していただくだけでも構いません。