エリア別マンション売却

初台のマンション売却相場と、オペラシティ周辺の成り立ち

新国立劇場と東京オペラシティは、1992年に約4.4haの初台淀橋特定街区として一体的に都市計画決定されました。

新国立劇場の場所は、もともと東京工業試験所の跡地です。1980年に、この土地を第二国立劇場の用地として利用することが決まりました。

その後、隣接する民間街区とあわせて計画され、現在の新国立劇場と東京オペラシティが形成されています。

渋谷区の中古マンション価格を長期で振り返る

ここで掲載しているのは、初台駅だけではなく、渋谷区全体の中古マンション成約㎡単価です。

2002年度は67.06万円/㎡、2025年度は220.47万円/㎡となっています。

直近の価格上昇は皆さまもご認識の通りですが、24年間ずっと上昇してきたわけではありません。

2007年度の93.20万円/㎡から2011年度には74.10万円/㎡まで下落し、2012年度も74.19万円/㎡でした。その後は上昇し、2020年度119.09万円/㎡、2023年度163.52万円/㎡、2025年度220.47万円/㎡となっています。

現在は20年以上の中でも高い水準にありますが、過去には大きく下落した時期もあったことは興味深い事実です。

渋谷区 中古マンション成約㎡単価の推移|2002〜2025年度
渋谷区の中古マンション成約平方メートル単価の推移2002年度から2025年度まで、24年度分の成約平方メートル単価を示す折れ線グラフです。60100140180220万円/㎡67.06200293.20200774.10201197.272015119.092020220.472025年度渋谷区の中古マンション成約平方メートル単価の推移2002年度から2025年度まで24年度分の成約平方メートル単価を示す折れ線グラフです。60140220万円/㎡67.06200297.272015220.472025年度
  • 2002年度:67.06万円/㎡
  • 2003年度:65.99万円/㎡
  • 2004年度:69.13万円/㎡
  • 2005年度:71.68万円/㎡
  • 2006年度:75.66万円/㎡
  • 2007年度:93.20万円/㎡
  • 2008年度:84.00万円/㎡
  • 2009年度:79.25万円/㎡
  • 2010年度:80.96万円/㎡
  • 2011年度:74.10万円/㎡
  • 2012年度:74.19万円/㎡
  • 2013年度:78.44万円/㎡
  • 2014年度:93.49万円/㎡
  • 2015年度:97.27万円/㎡
  • 2016年度:102.22万円/㎡
  • 2017年度:104.30万円/㎡
  • 2018年度:107.58万円/㎡
  • 2019年度:112.62万円/㎡
  • 2020年度:119.09万円/㎡
  • 2021年度:137.09万円/㎡
  • 2022年度:153.67万円/㎡
  • 2023年度:163.52万円/㎡
  • 2024年度:187.48万円/㎡
  • 2025年度:220.47万円/㎡

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構「中古マンションの区市町村別成約状況」。渋谷区全体の中古マンション成約データです。年度によって成約したマンションの築年、面積、立地などが異なるため、初台駅周辺や特定のマンションそのものの価格推移ではありません。

新国立劇場の場所は、もともと国の研究所跡地でした

新国立劇場の用地は、もともと東京工業試験所の跡地です。

1980年、国有財産中央審議会が、この土地を第二国立劇場の用地として利用することを答申しました。

その後、1992年2月に、新国立劇場側と現在の東京オペラシティ側をまとめた初台淀橋特定街区約4.4haが都市計画決定されています。

この計画では、新国立劇場側で使わない容積を、隣接する東京オペラシティ側で利用できる仕組みが採用されました。

その結果、比較的低層で大きな新国立劇場と、高さ234mの東京オペラシティタワーが隣接する、現在の初台駅東側の街並みがつくられています。

東京オペラシティの主要部は1996年、新国立劇場は1997年に開業しました。

新国立劇場と東京オペラシティは、一体の都市計画でつくられた
  1. 東京工業試験所跡地
  2. 新国立劇場用地 + 隣接する民間街区
  3. 初台淀橋特定街区 約4.4ha
  4. 新国立劇場側の未使用容積を 東京オペラシティ側で活用
  5. 東京オペラシティ主要部
  6. 新国立劇場開場

初台緑道では、現在再整備工事が進んでいます

玉川上水旧水路を利用した緑道では、現在、渋谷区による再整備が進んでいます。

玉川上水旧水路緑道全体は約2.6km。2024年3月には、都市計画上の位置づけが「歩行者自転車道」から都市計画公園へ変更されました。

再整備では、園路、広場、照明、ベンチ、植栽などの更新が行われています。

初台区間では、

  • 代右衛門橋〜改正橋:2027年3月完成予定
  • 新代々幡橋〜代右衛門橋、改正橋〜山手通り:2027年6月完成予定

として工事が進められています。

初台緑道の再整備
  1. ↓
  2. 緑道として利用
  3. 都市計画公園へ変更
  4. 初台区間で再整備工事中
  5. 各区間完成予定

完成時期は2026年8月時点の予定です。今後変更される場合があります。

初台でマンションを売るとき、現在進んでいる街の変化も伝えられます

初台では、新国立劇場と東京オペラシティが一体的な都市計画によって整備され、その周辺では現在、初台緑道の再整備も進んでいます。

マンションを販売するときには、駅距離や建物の特徴だけでなく、買主が実際に利用する駅周辺や歩行環境も街の魅力の一部になります。

特に初台緑道は現在工事中で、2027年に各区間の完成が予定されています。

そのため販売時には、現在の状態だけでなく、どこで何の工事が行われ、いつ完成する予定なのかまで把握しておくことで、買主へ周辺環境を具体的に説明できます。

また、新国立劇場と東京オペラシティについても、単に「大きな施設が近くにある」と紹介するだけでなく、両施設が一体的な都市計画から生まれたことを知っておけば、現在の初台駅東側の街並みをより具体的に伝えられます。

物件そのものとあわせて、現在の街並みができた経緯と、これから変わる場所の両方を説明できることは、初台でマンションを販売するときの一つの強みになります。