エリア別マンション売却
駒沢大学のマンション売却相場と、現在の街ができた経緯
現在の駒沢大学駅周辺は、1960〜70年代の大規模な都市整備の影響を強く受けています。
南側の駒沢オリンピック公園は1964年東京大会を機に現在の骨格が整い、駅周辺ではその後、地上を走っていた玉電が廃止され、地下の新玉川線へ置き換わりました。
今回は、世田谷区の長期的なマンション価格とあわせて、その経緯を見ていきます。
世田谷区の中古マンション価格を長期で見る
まず、価格の大きな流れを確認します。
使用するのは駒沢大学駅単独ではなく、世田谷区全体の中古マンション成約㎡単価です。
2002年度は51.02万円/㎡、2025年度は117.43万円/㎡。長期では現在が高い水準にあることが分かります。
ただ、ずっと同じ方向へ動いてきたわけではありません。2007年度の64.66万円/㎡から2009年度には60.35万円/㎡へ下がった時期もあり、その後も年度ごとに上下しています。
このグラフだけで、この先も上昇する、あるいは現在がピークだと判断することはできません。
また、年度ごとに成約したマンションの築年や広さなども異なります。世田谷区平均の上昇率を、そのまま駒沢大学周辺の個別マンションへ当てはめるものでもありません。
- 2002年度:51.02万円/㎡
- 2003年度:49.92万円/㎡
- 2004年度:52.03万円/㎡
- 2005年度:53.13万円/㎡
- 2006年度:57.86万円/㎡
- 2007年度:64.66万円/㎡
- 2008年度:61.06万円/㎡
- 2009年度:60.35万円/㎡
- 2010年度:61.96万円/㎡
- 2011年度:61.08万円/㎡
- 2012年度:61.01万円/㎡
- 2013年度:61.65万円/㎡
- 2014年度:66.15万円/㎡
- 2015年度:70.10万円/㎡
- 2016年度:71.63万円/㎡
- 2017年度:74.64万円/㎡
- 2018年度:75.10万円/㎡
- 2019年度:76.65万円/㎡
- 2020年度:80.11万円/㎡
- 2021年度:89.67万円/㎡
- 2022年度:94.28万円/㎡
- 2023年度:100.61万円/㎡
- 2024年度:105.23万円/㎡
- 2025年度:117.43万円/㎡
出典:公益財団法人東日本不動産流通機構「中古マンションの区市町村別成約状況」。駒沢大学駅単独ではなく、世田谷区全体の中古マンション成約データです。年度ごとに成約物件の構成も異なります。
駒沢オリンピック公園は、国体と東京オリンピックを経て現在の形になりました
駒沢オリンピック公園は約41万㎡あります。現在の駒沢周辺を理解するうえで、このまとまった土地がどう残ったのかはかなり大きな話です。
戦前、この一帯には農地のほかゴルフ場がありました。
1949年に都有地となり、同年の国民体育大会の競技場として整備されます。1964年の東京オリンピック開催が決まると、駒沢は第2会場となり、競技施設を配置しながら公園全体が改めて計画されました。
このとき整備されたのは競技場だけではありません。
短期間で約41万㎡の会場整備が進められ、競技場へ接続する道路もあわせて整備されています。現在の自由通りなど、公園と周囲の道路との関係にも1964年大会時の整備が残っています。
大会終了後の1964年12月には都立公園として一般開放されました。
現在の約41万㎡の公園・スポーツ施設群は、国体の競技場整備を起点に、1964年東京大会の第2会場として大規模に再編された結果です。
- 農地・ゴルフ場など
- 都有地化 第4回国民体育大会の競技場として整備
- 東京オリンピック開催決定 駒沢を第2会場として整備へ
- 東京オリンピック開催 競技施設+公園+接続道路を一体的に整備
- 都立駒沢オリンピック公園として一般開放
現在の公園は、1964年大会だけをきっかけに突然造られたものではなく、それ以前の運動施設整備を経て形成されています。
駒沢大学駅の地下には、玉電から続く交通の転換があります
現在の田園都市線は国道246号の地下を走っています。
この形になったのは1977年です。
それ以前、渋谷と二子玉川方面を結んでいたのは路面電車の玉川線、いわゆる「玉電」でした。
玉川線は首都高速3号線の建設に伴って1969年に廃止。その8年後の1977年、渋谷―二子玉川園間に地下の新玉川線が開業しました。現在の池尻大橋・三軒茶屋・駒沢大学・桜新町・用賀の5駅は、このとき誕生した地下駅です。
つまり現在の駒沢大学駅周辺には、
地上の国道246号・首都高速
+
地下の田園都市線
という交通構造がありますが、これは1960〜70年代に鉄道と道路を大きく組み替えた結果です。
その地下駅も開業から40年以上が経過し、駒沢大学駅は田園都市線地下5駅のリニューアル第1弾として2021年に工事が始まり、2025年3月31日に完成しました。駅設備やトイレ、エレベーター、店舗などが更新されています。
2026年時点では、これは「これからの計画」ではなく完成済みの更新です。
この話からマンション価格が上がるとは言えません。
ただ、現在見えている246・首都高・地下駅という構造がどのように生まれ、今も更新されているのかを知る材料にはなります。
マンションの売却を考え始めたら
駒沢大学周辺を見ていると、現在の住宅地だけでなく、駒沢公園や国道246号、地下鉄など、大規模な公共インフラが街の形に大きく関わっています。
こうした地域背景だけでマンションの価格が決まるわけではありません。
自宅についてもう少し具体的に知りたい場合は、査定価格の見方や売出価格、媒介契約など、必要なテーマから確認してみてください。
まだ売却すると決めていない段階でも構いません。