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マンション売却ガイド

不動産会社によって査定価格が違うときの見方

A社は7,000万円、B社は7,500万円、C社は8,200万円。

同じマンションを査定しても、不動産会社によって査定価格が違うことがあります。

このとき見るべきなのは、査定額の差そのものではなく、各社がどんな前提でその価格を出したのかという差です。

一番高い査定額だから、一番高く売ってくれるとは限りません。

反対に、査定額が違うからといって、どこか一社が必ず間違っているとも限りません。

比較事例、自室の評価、現在の競合、想定する販売期間、販売戦略が違えば、査定価格にも差が出る可能性があります。

目次
  1. どの比較事例を使っているか
  2. 比較事例と自室の違いをどう評価したか
  3. 現在の競合をどう見ているか
  4. どのくらいの販売期間と売り方を想定しているか
  5. 査定額ではなく、前提を横並びにする

1|どの比較事例を使っているか

まず確認したいのは、各社が何を比較対象にしているかです。

同じマンションの成約事例を重視している会社もあれば、近隣の類似マンションまで広げて比較している会社もあります。

また、現在売り出されている物件を参考にしている場合もあります。

売出価格と成約価格では情報の意味が違うため、

「この査定では、どの事例を使っていますか?」

と確認します。

比較事例の詳しい読み方は、「マンション査定書の見方」で確認できます。

2|比較事例と自室の違いをどう評価したか

同じ事例を使っていても、自室との違いをどう見るかで査定価格は変わることがあります。

確認したいのは、たとえば、

  • リフォーム・室内状態
  • 間取り
  • 階
  • 向き
  • 眺望
  • 住戸位置

などです。

大切なのは、固定的な補正率を見ることではなく、

「この事例と自室の違いを、今回の査定ではどう考えましたか?」

と聞くことです。

3|現在の競合をどう見ているか

査定は過去の事例だけで決まるものではありません。

今、自室を売り出した場合に、買主から何と比較される可能性があるのかも重要です。

同じマンションや近隣に似た物件が現在売り出されていれば、その価格や住戸条件が販売時の比較材料になります。

各社に、

「現在の競合物件は何ですか?」

「その物件と自室は、どう比較されると考えていますか?」

と確認します。

4|どのくらいの販売期間と売り方を想定しているか

査定価格を見るときは、その価格でどのような販売を想定しているのかも確認します。

売却までの期間を重視するのか、価格を重視して少し高めから市場の反応を見るのか、価格と期間のバランスを取るのかで、価格の考え方は変わります。

各社に、

「この査定価格は、どのくらいの販売期間を想定していますか?」

「この価格で、どのような販売を想定していますか?」

と確認します。

高い査定額だからといって、必ずしも高く売れるわけでも、媒介契約を取るために意図的に高くしているとも限りません。

大切なのは、その価格を出した理由を確認することです。

査定額ではなく、前提を横並びにする

複数社の査定結果を比べるときは、金額だけを並べるのではなく、次の5点を横並びにします。

  • どの比較事例を使ったか
  • 自室との差をどう評価したか
  • 現在の競合をどう見たか
  • どの程度の販売期間を想定しているか
  • どのような販売戦略を想定しているか

たとえば、

A社 7,000万円
B社 7,500万円
C社 8,200万円

だったとしても、

7,000万円~8,200万円がそのまま市場の相場レンジになるわけではありません。

各社の前提が違っている可能性があるからです。

売主がすることは、一番高い査定額を選ぶことではありません。

「なぜこの価格なのですか?」と各社に確認し、前提の差を見る。

そこまで整理すれば、どの査定結果を自分の売却判断に使うべきか考えやすくなります。

この記事を書いた人

大橋 功季
大橋 功季株式会社クラウドマーケット 代表取締役

株式会社クラウドマーケット代表取締役。マンションの売却査定、売買仲介、販売戦略の設計など、不動産売買の現場で日々お客様と向き合っています。NTTデータ勤務を経て独立後、システム開発・Webマーケティング事業も手がけてきた経験から、データ分析やWeb集客の考え方を不動産売買にも取り入れています。実際の売却現場で感じる「分かりにくさ」を少しでも減らしたいという思いから、マンション売却メディア「マチPort」を運営しています。

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