今使っている駐車場を、買主がそのまま使えるとは限りません
マンションによってルールは違います。
売却すると現在の使用契約が終了する。
新しい所有者は改めて申し込む。
空きがなければ待つ。
希望者が多ければ抽選になる。
こうしたマンションがあります。
ですから、
「現在、駐車場を使っている」
ことと、
「この部屋を買えば、その駐車場も使える」
ことは別です。
一方、その住戸に紐づく駐車場使用権があり、売却後も買主へ承継できるなら話は変わります。
この部屋を買えば、駐車場も確保できる。
車を持つ買主には、それだけでも安心材料になります。
ただし、
専用使用権付きだから査定+○万円
とは考えません。
次に見るのは、その駐車場にどんな車を停められるかです。
ハイルーフ対応でも、車幅まで見ます
機械式駐車場には、
- 全長
- 全幅
- 全高
- 重量
などの制限があります。
例えば、ハイルーフ対応の区画なら、背の高いミニバンなどを停められることがあります。
ただ、高さが入れば何でも停められるわけではありません。
次に見るのが車幅です。
日本の機械式駐車場では、全幅1,850mm前後がよく出てくる数字です。
トヨタも現行世代のアルファード・ヴェルファイアについて、一般的な機械式駐車場の制限サイズとして「全長5,000mm以下・全幅1,850mm以下」を挙げています。
ここで少しだけ豆知識です。
現行アルファードの全幅も1,850mmです。
現行アルファードの全幅が1,850mmに収められているところにも、日本の駐車場事情が表れています。
もちろん、すべての機械式駐車場が1,850mmという意味ではありません。
設備によって1,800mm、1,850mm、1,950mmなど条件は違います。
1,850mmを超える大型SUVでは、駐車場探しが難しくなることがあります
例えばポルシェ・カイエンや、メルセデス・ベンツ Gクラス、いわゆる「ゲレンデ」などは、全幅1,850mmを超える大型SUVです。
こうした車は幅があり、さらに背も高い。
そのため、
ハイルーフ対応だけれど、全幅は1,850mm前後まで
という機械式駐車場では停められないことがあります。
そこで候補になるのが、
大型車対応の機械式区画。
平置き。
自走式。
などです。
部屋は気に入った。
立地もいい。
価格も予算内。
でも、自分のゲレンデが入らない。
それだけで候補から外れることがあります。
反対に、
大型車も停められる。
しかも、その駐車場を買主へ引き継げる。
そんなマンションを探している人にとっては、簡単には代わりが見つからない条件です。
ただし、
大型車対応だから高く査定する
という話ではありません。
見るのは、
この駐車場がなければ、この住戸を購入候補から外していた人がいるか。
です。
- 現在売主が使用中
買主へ引き継げるとは限らない
- 買主へ承継可能
- ハイルーフ対応
- 全幅1,850mm超の大型車にも対応
- 平置き・自走式等
駐車場の条件はマンション・設備ごとに異なります。上に行くほど価格が高くなるという意味ではありません。
査定で見つけた価値が、販売画面で消えていないか
実際には、
専用使用権付き・買主へ承継可能・平置き・大型車対応
なのに、SUUMOなどの販売画面では、
「駐車場あり」
だけ。
これは、かなりもったいないと思います。
大型車を所有する買主は、
「自分の車は入らないだろう」
と思った時点で候補から外すかもしれません。
本当は停められる。
しかも、買主へ使用権も引き継げる。
でも、それが書かれていない。
売却を始めたら、自分でも一度掲載画面を見てみてください。
見るのは、
不動産会社へ伝えた駐車場の条件が、買主にも分かる状態になっているか。
そこだけで十分です。
駐車場は、「ある・ない」だけでは価値が分かりません。
買主へ引き継げるのか。
ハイルーフや大型車まで停められるのか。
そして、その条件が販売時にきちんと伝わっているか。
査定で見つけた価値は、買主へ伝わって初めて売却価格につながります。
