マンション売却ガイド

専用使用権付き駐車場のあるマンションは高く売れる?|売却査定で見るポイント

「今、この部屋で駐車場を使っています。売るときはプラスになりますか?」

こう聞かれることがあります。

でも、今使っているというだけでは、まだ分かりません。

マンションによっては、住戸を売却すると現在の駐車場使用契約が終わり、買主が同じ区画をそのまま使えないからです。

まず確認するのは、

この部屋を買った人も、その駐車場を使えるのか。

ここからです。

目次
  1. 今使っている駐車場を、買主がそのまま使えるとは限りません
  2. ハイルーフ対応でも、車幅まで見ます
  3. 1,850mmを超える大型SUVでは、駐車場探しが難しくなることがあります
  4. 査定で見つけた価値が、販売画面で消えていないか

今使っている駐車場を、買主がそのまま使えるとは限りません

マンションによってルールは違います。

売却すると現在の使用契約が終了する。

新しい所有者は改めて申し込む。

空きがなければ待つ。

希望者が多ければ抽選になる。

こうしたマンションがあります。

ですから、

「現在、駐車場を使っている」

ことと、

「この部屋を買えば、その駐車場も使える」

ことは別です。

一方、その住戸に紐づく駐車場使用権があり、売却後も買主へ承継できるなら話は変わります。

この部屋を買えば、駐車場も確保できる。

車を持つ買主には、それだけでも安心材料になります。

ただし、

専用使用権付きだから査定+○万円

とは考えません。

次に見るのは、その駐車場にどんな車を停められるかです。

ハイルーフ対応でも、車幅まで見ます

機械式駐車場には、

  • 全長
  • 全幅
  • 全高
  • 重量

などの制限があります。

例えば、ハイルーフ対応の区画なら、背の高いミニバンなどを停められることがあります。

ただ、高さが入れば何でも停められるわけではありません。

次に見るのが車幅です。

日本の機械式駐車場では、全幅1,850mm前後がよく出てくる数字です。

トヨタも現行世代のアルファード・ヴェルファイアについて、一般的な機械式駐車場の制限サイズとして「全長5,000mm以下・全幅1,850mm以下」を挙げています。

ここで少しだけ豆知識です。

現行アルファードの全幅も1,850mmです。

現行アルファードの全幅が1,850mmに収められているところにも、日本の駐車場事情が表れています。

もちろん、すべての機械式駐車場が1,850mmという意味ではありません。

設備によって1,800mm、1,850mm、1,950mmなど条件は違います。

1,850mmを超える大型SUVでは、駐車場探しが難しくなることがあります

例えばポルシェ・カイエンや、メルセデス・ベンツ Gクラス、いわゆる「ゲレンデ」などは、全幅1,850mmを超える大型SUVです。

こうした車は幅があり、さらに背も高い。

そのため、

ハイルーフ対応だけれど、全幅は1,850mm前後まで

という機械式駐車場では停められないことがあります。

そこで候補になるのが、

大型車対応の機械式区画。

平置き。

自走式。

などです。

部屋は気に入った。

立地もいい。

価格も予算内。

でも、自分のゲレンデが入らない。

それだけで候補から外れることがあります。

反対に、

大型車も停められる。

しかも、その駐車場を買主へ引き継げる。

そんなマンションを探している人にとっては、簡単には代わりが見つからない条件です。

ただし、

大型車対応だから高く査定する

という話ではありません。

見るのは、

この駐車場がなければ、この住戸を購入候補から外していた人がいるか。

です。

同じ「駐車場あり」でも、条件は違う
  1. 現在売主が使用中

    買主へ引き継げるとは限らない

  2. 買主へ承継可能
  3. ハイルーフ対応
  4. 全幅1,850mm超の大型車にも対応
  5. 平置き・自走式等

駐車場の条件はマンション・設備ごとに異なります。上に行くほど価格が高くなるという意味ではありません。

査定で見つけた価値が、販売画面で消えていないか

実際には、

専用使用権付き・買主へ承継可能・平置き・大型車対応

なのに、SUUMOなどの販売画面では、

「駐車場あり」

だけ。

これは、かなりもったいないと思います。

大型車を所有する買主は、

「自分の車は入らないだろう」

と思った時点で候補から外すかもしれません。

本当は停められる。

しかも、買主へ使用権も引き継げる。

でも、それが書かれていない。

売却を始めたら、自分でも一度掲載画面を見てみてください。

見るのは、

不動産会社へ伝えた駐車場の条件が、買主にも分かる状態になっているか。

そこだけで十分です。

駐車場は、「ある・ない」だけでは価値が分かりません。

買主へ引き継げるのか。

ハイルーフや大型車まで停められるのか。

そして、その条件が販売時にきちんと伝わっているか。

査定で見つけた価値は、買主へ伝わって初めて売却価格につながります。

よくある質問

売主が現在使っている駐車場は、買主もそのまま使えますか?

必ずしも使えるとは限りません。

マンションによっては、住戸売却時に現在の駐車場使用契約が終了し、新しい所有者が改めて申込みや抽選を行う場合があります。

一方、住戸に紐づく専用使用権などがあり、買主へ承継できる場合もあります。

実際の扱いは、管理規約や駐車場使用細則で確認します。

全幅1,850mmはなぜ重要なのですか?

一般的な機械式駐車場を考えるときによく出てくる数字だからです。

トヨタもアルファード・ヴェルファイアについて、一般的な機械式駐車場の制限サイズとして全幅1,850mm以下を挙げています。

ただし、全国共通の規格ではありません。実際の全幅・全高・重量などは、それぞれの駐車設備で確認する必要があります。

専用使用権付きで大型車にも対応していれば、査定価格は上がりますか?

一律には決められません。

見るのは、その条件を必要とする買主にとって、どれだけ物件選びを左右するかです。

特に、使用権を買主へ承継でき、一般的な機械式駐車場では停めにくい大型車にも対応できる場合、その駐車場自体が購入理由になることがあります。

この記事を書いた人

大橋 功季
大橋 功季株式会社クラウドマーケット 代表取締役

株式会社クラウドマーケット代表取締役。マンションの売却査定、売買仲介、販売戦略の設計など、不動産売買の現場で日々お客様と向き合っています。NTTデータ勤務を経て独立後、システム開発・Webマーケティング事業も手がけてきた経験から、データ分析やWeb集客の考え方を不動産売買にも取り入れています。実際の売却現場で感じる「分かりにくさ」を少しでも減らしたいという思いから、マンション売却メディア「マチPort」を運営しています。

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